最近では様々なダンスの大会やコンクールなど各地で開催されています。お互いに競い合うことで、動きや技術が磨かれ、レベルも上がっている様です。特に子供達のパフォーマンスは軽やかでパワフル。呼吸の合った一体感は大人も顔負けするほど。それだけのものを仕上げるには、どれだけの厳しい練習を越えて来たのでしょう。心の強さを感じます。

発表会、公演、イベント…。舞台に立つには沢山のリハーサルをします。レッスンを受けます。それ以外にも自主練習をします。本来はスポーツの様に得点で勝ち負けを決める競技ではなく、観る人を楽しませたり、観て感動したり、お客様との共有。心で感じるものでもあります。だから正解が一つではありません。その人の好みや価値観、精神によっても見方、感じ方が違うのです。
例えば、何かを表現しているものが好きという方が、その様な作品を観て、演者は心の中で何が起こっているのか？この表情と動作が素敵！など、その意味や内面と身体との繋がりを重視して観るかもしれません。
又は、ノリの良いビートを感じながら、思うがままに自由に踊ることが気持ち良いと思う人。
好きな曲に合わせて振り付けしカッコ良く踊りたい、観たいと思う人もいます。
どれもそれぞれにステキですね。
私個人としては、それらを皆と共有する。お客様に楽しんで観て貰うには、こだわりや、積み重ねたものがあって欲しいと思うところです。創り手やダンサーの情熱を持って出来上がった作品に夢や感動が生まれ、そして緊張感ある生のパフォーマンスの熱量は心と体に響きます。

習い事は、本人の意志とご家族の理解があってできることです。
時々生徒と気持ちがぶつかることもあります。そんな時、お母様の冷静な判断とご協力で本人が変わります。そんな変化を感じたとき、意味のある出来事だったという嬉しい思いと、ホッと胸を撫で下ろす心境です。

ダンスを通して踊りや技術を上達させることだけでなく、生徒さんの心と身体が健やかで豊かになれることを大切に、いつか素敵な大人になっていく“経験”として、お手伝いができたらと考えています。